大阪市平野区の南部には、旧石器時代から始まる大複合遺跡である長原遺跡が広がっています。
発掘調査は昭和49年(1974年)から始まり、古墳時代には200基を超す規模の長原古墳群や、多彩なモノ作りを行った集落(居住域)のようすが明らかになってきました。
本展ではそのような墓葬・生活・生産に注目し、大阪の古墳時代を展観します。第1章では長原古墳群を特徴づける形象埴輪や円筒埴輪を一堂に会し、長原高廻り1・2号墳の船形埴輪【国指定重要文化財】を中心に、近畿地方で出土した主な船形埴輪も展示します。第2章では古墳時代前期末から後期(4世紀後半~6世紀)にかけて形成された長原古墳群の全貌を4期に分けて紹介します。第3章では長原古墳群に葬られた人々が暮らした集落跡としての長原遺跡を紹介します。
百舌鳥・古市古墳群などの大古墳群と同時期に営まれた長原遺跡を通じて、古墳時代の先進地であった大阪の姿をご覧いただきます。
開催地 大阪歴史博物館 6階 特別展示室