2019年2月21日(木)~2019年5月7日(火)
南アジアは弦楽器の宝庫です。 世界中で知られるシタールだけでなく、多種多様な弦楽器がさまざまな人びとによって、千差万別のスタイルで演奏されてきました。 宮廷の華として王侯貴族たちを陶酔させた弦の響きは、古典音楽として受け継がれています。 儀礼に使われた弦楽器は、神を讃える歌や祈りの支えとなり、物語の世界を眼前に蘇らせ、歌手の紡ぎ出す旋律を引き立ててきました。 これらの楽器の多くは、西アジアや中央アジアから伝えられ、南アジアで演奏家や職人たちによって改造され、生まれ変わったものです。 南アジアで定着した楽器が、さらに形や音を変えながら、東南アジアや東アジアに伝えられた場合もあります。 この企画展では、このような弦楽器の遙かな旅を南アジアを中心に紹介しています。